自然の声をきき、自然とともに生きる。レイチェルが教えてくれた大切なこと。
「レイチェル・カーソン」の名前は知らなくても、「沈黙の春」の著者と聞けば、ぴんとくるかたは多いのではないでしょうか。
第二次世界大戦後、急速な経済発展に伴い大量に使われはじめた化学薬品が、生態系へ及ぼす危険な影響について初めて警鐘を鳴らしたといわれる「沈黙の春」は、1962年にアメリカで出版されるや世論を大きく揺り動かし、その後の環境保護運動のバイブルとなりました。
森の声、海の声、生きものの声に耳をかたむけ、勇気ある行動で問題提起の声をあげたレイチェル。彼女はいったい、どんな人だったのでしょうか。
今回発売されるのは環境保護への道をひらいた、レイチェル・カーソンの生涯をえがく伝記絵本。
ちいさなレイチェルは目をこらし、耳をすませました。
鳥のさえずり、虫の羽音。
自然のリズムのなかで暮らしていました。
あるとき、鳥がうたうのをやめ、自然が声を失いはじめたことに気がつきました。
いったいなぜ? だれのせいで?
レイチェルの一生をかけた調査、勇気ある行動は、人びとの環境への意識を高め、社会全体の考え方を大きく変えたのです。
環境の汚染や破壊をくいとめ、たくさんの生きものが支え合って暮らしていける地球にするために、人間はどうしたらいいのでしょう。
レイチェルの言葉は今、ますますその重みを増しています。
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