廃棄物処理業界は、一般の業界とは異なり、かなり特殊な性質があります。
まず第一に、通常お金は、商品やサービスの対価として支払われるものですが、廃棄処理物の場合は、廃棄物を処理するというサービスを受けながらもお金を支払うということになります。
つまり、廃棄物処理の場合、モノやサービスの対価として受け取るものはなく、さらにお金を支払うという特性上、廃棄物を受け取りながら、その廃棄物を処理することなくどこかに投棄したり、転売したりすると利益率は考えられないような率を叩き出すことになります。
このような流れがあるため、愛知県で大手カレーチェーンの排出した冷凍カツが不正に転売され大問題となったのです。
これは「カレーハウスCoCO壱番屋」を展開する壱番屋が廃棄した冷凍ビーフカツを産業廃棄物処理業者「ダイコー」が本来処分しなければならないところを食品関連会社「みのりフーズ」に買い取りさせ、さらに「みのりフーズ」が転売したという事件で、世間を騒がせましたよね。
そもそも処理しなければならないモノを転売するなんてモラルの問題ですよね。
まぁ、格安で廃棄処理を依頼されたということもあるのかもしれませんが、これは一般の人々の口に入るものだという認識が弱すぎますよね。